不妊治療を進める過程で、「卵管造影検査」と言うものがあります。
比較的初期に行う検査ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
ネットなどで検索すると、痛みを伴う検査として有名で、私も以前の検査では痛かった記憶があります。
ただ、痛み以上の大きなメリットとして、
この検査をすることで半年間妊娠しやすくなるとも言われています。
卵管の検査もかねて、妊娠の可能性を高めることが出来るので、個人的には、必ず実施すべき検査だと思います。
卵管造影検査とは
卵管は精子や卵子が出会う場所であり、受精卵が通る道です。
卵管が詰まっていたり、狭くなっていたりすると、受精卵が子宮に到着できず、着床もできなくなってしまいます。
この卵管に造影剤を流し、レントゲンにより卵管の異常の有無を調べるのが「卵管造影検査」です。
卵管が狭くなっているか、詰まっていないかを確認する事で、自然妊娠可能かどうかの判断をする非常に重要な検査です。
ちなみに「排卵していれば卵管は通っている」と思われる方もいますが、これは間違いです。
排卵の有無とは見るポイントが違いますので、自己判断は禁物です。
卵管造影検査の仕方
卵管は長さが10㎝ほどで、幅が細いところだと1㎜ほどの細い道です。
ですので、器具等を入れて検査をするのではなく、造影剤を流し、レントゲン撮影を使用し検査します。
(画像引用元:フェリング・ファーマ株式会社 不妊Collegeホームページより)
検査は、子宮の入り口からバルーンカテーテルという細い管を入れ、固定します。そこに造影剤を入れていきます。
正常であれば子宮から卵管へ造影剤が流れていき、レントゲン上で白く濁っていきます。
造影剤はすぐに拡がっていくので、検査時間は数十分程度で終了します。
費用
卵管造影検査自体は保険適応ですが、他の検査代と併せて、数千円程度が相場のようです。
この検査のみで1万円を超えるケースは少ないと思います。
検査できる時期
検査ができる時期は、生理後から排卵前までの間になります。生理中はできません。
卵管造影検査の痛みと原因
上述したように、卵管造影検査は痛いと言われています。
「不妊治療で一番痛い検査」1位にも選ばれたそうです 笑
では、検査のなかでも痛いポイントはどこか?
- 子宮の中にバルーンカテーテルを入れるとき
- 造影剤を流し込むとき
一般的にこの2つのポイントで痛みを感じやすく、子宮や膣が圧迫される事による痛みと言われています。
痛みのレベルも人それぞれで、生理痛程度のレベルから陣痛レベルだという方もいます。
また、全く痛みを感じなかったという人もいます。
私は冒頭では痛みがあったと言いましたが、実を言うと覚えていないんです。
赤ちゃんが欲しいという思いが強すぎて痛みを凌駕したのか・・
そこまで痛みが無かったのかと考えています。
個人差がかなりあるようなので、こればかりは試してみるしかないですね。
痛みが気になる事を事前に相談しておけば、座薬などのお薬を処方してもらえるケースもあるようです。気になる事は先生に伝えましょう!
卵管造影検査後のゴールデン期間
冒頭でも述べました今回の一番のポイント、「検査後のゴールデン期間」についてです。
卵管造影検査後の3~6か月間は妊娠しやすいと言われており、ゴールデン期間と呼ばれています。
検査で造影剤を流し通すことで、卵管がキレイにお掃除された状態となり、粘液などの軽度のつまりや癒着が解消されると言われています。
その結果、卵子が子宮に運ばれやすくなるそうです。
明確なデーターは無いそうですが、私のママ友はこの検査のあとすぐに2人目を授かりました。
ただし、あくまで治療でなく検査ですので、過剰な期待はやめましょう。
この半年で出来ないとダメ!と余計にプレッシャーを感じてしまっては元も子もありません。
妊娠にとってもメリットのある検査。というくらいの心構えでいきましょう!
まとめ
卵管造影検査は、不妊原因要素の一つ「卵管の異常」を調べる事ができます。
また、その後のゴールデン期間もやはり期待してしまいます。
多少、痛みを伴うかもしれませんが、メリットの大きいお勧めできる検査です。
妊活中の方はぜひとも検討してみて下さい。
※年明けに私も実施しようかと検討中です。
ゆみ