女性のおりものは体調や環境によって日々変化します。
色や量、臭いまでも変わるのです。
時には、おりものに血が混じることもあります。
大概の人は、血を見るとすごく心配になりますよね。
おりものの出血について、詳しく書きましたので参考にしていただけれたらと思います。
不正出血の原因
生理周期以外の時期に出血があった場合、全て「不正出血」と呼ばれます。
不正出血にはそれぞれ原因があります。
排卵出血
生理と生理の間にある排卵期は、卵巣から卵子が排卵される時期になります。
この時期に少量の出血が起こることがあります。
この出血を「排卵出血」と言います。
排卵出血自体は生理的なことで病気ではありません。
毎月基礎体温チェックをしていて、排卵のころにいつも出血するなら排卵出血である可能性が高いので心配する必要はありません。
ただし1週間も出血が続いたり、生理と同じくらい出血が出ている場合は、婦人科で相談することをおすすめします。
着床出血
受精卵が子宮内で着床するときに出血を伴うことがあり、一般に「着床出血」と呼ばれます。
着床出血が起こる人は約2%といわれます。
妊娠していても着床出血が見られない場合がほとんどです。
着床出血の出血量はごくわずかであり、1日~数日間と短い場合が多いです。
しかし、まれに生理中とあまり変わらない量の出血がみられることもあります。
機能性出血
ホルモンのバランスがなんらかの原因でくずれることによって出血することを「機能性出血」と言います。
卵巣機能が十分に働かないことによっておこると考えていいでしょう。
原因は、ストレスや無理なダイエットなど環境の変化によって「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンが正常に分泌されていないことから起こります。
また、思春期や更年期などホルモンのバランスが不安定な時にも起こることがあります。
機能性出血は、一時的なものであればホルモンバランスが整えられることで改善されることがあるため、特に治療を受ける必要はありません。
しかし、不規則な出血が頻発したり、生理周期が短くなって出血の回数が増える、生理のような出血がダラダラ長引くといった症状が続けば早めに産婦人科に行きましょう。
器質性出血
子宮の腫瘍や病気などを原因とした出血を「器質性出血」と言います。
器質性出血の原因となる病気や腫瘍には次の病気が隠れていることが多いです。
- 子宮頸がん
- 子宮体がん
- 子宮筋腫
- 子宮内膜炎
- 膣炎
これらの病気については別記事の「女性が気になる婦人病について」で詳しく載せていますので参考にしてください。
不正出血が出た時の対処法
少しの出血でも不正出血が続くようであれば婦人科に行きましょう。
女性の病気の中には、早期発見が大事なものもあります。
また、日頃から出来る対策として
- 基礎体温を測る
- ストレスをかけすぎない
- 生活習慣の見直し
これらの事によって、不正出血を防げることもあるので一度意識してみるのも良いでしょう。
まとめ
わたしも不正出血は何度も経験しています。
過度なダイエットからも出血を起こしたこともありましたし、排卵出血でも経験しました。
その際に参考になったのが、基礎体温でした。
日頃から付けていると、自分の周期を確認することができ、何の出血なのかを判断する材料にもなりました。
女性の子宮は繊細なものだと思います。
ぜひ、一度基礎体温を意識して頂けれたらと思います。
ゆみ